みなさんこんにちは! ビジネス本や実用書などのレビューを行っている旅狼のレビュー小屋です!
今回はいしかわゆきさんの『書く習慣』のブックレビューをお届けします!
僕はこうしてブログや Twitterなど”書く”お仕事をしていますが、最近少し習慣化がなっていないなと思っていました。そんな時にこの題名を本屋さんで見つけ手に取ってみました。そして早速読んでみると、今まで読んだ本ではなかった多くのことを得ることができました。
そんな『書く習慣』には一体どんな内容が書かれているのか、感想や要約、名言やポイントをまとめていきます。『書く習慣』が気になっているという方、自分の習慣を変えるきっかけが欲しい方、新しいことを始めようと考えている方はぜひ参考にしてみてください!
『書く習慣』 内容と感想
まずは『書く習慣』の内容や読んでみての率直な感想をお話ししていきます。
本の構成
『書く習慣』は6章から構成されており、「そもそも書くこととは?」ということや「書く習慣を身につけるためのマインド」「習慣化のコツ」などが書かれています。
全体としては、具体的な方法やメソッドというより、書くことなど何かを習慣化するための”思考”についてが多い気がしました。これは最後の『おわりに』にもその意図が書かれていたので、著者のいしかわさんも意識されていたのではないかと思います。
文章そのものは、普段読書をしていない方にも読みやすいよう大きな文字や横線、強調の色付けなどで読みやすくしていることも相まって、かなりサクサク読んでいくことができますよ!
また、巻末には内容をそれそれ一言でまとめたページや「1ヶ月チャレンジ」と題されたワークシートもついているため、ここさえ見れば行動に移しやすいのも嬉しいポイントですね!
率直な感想と内容
『書く習慣』を読んでみて、正直最初の感想は「こんなものか」という感じでした。しかし、『書く習慣』に書いてあったことを実践しようと思ってみると、とても行動に移しやすいのです!
「読んだ後に”これはよかった!”と思ったものの、段々とその感動が薄れていく」というパターンは結構あるのですが、「読み終えてからジワジワとこの本の良さがわかってきた」という珍しいパターンの本だったのです。
「よし、やろう!」と一気にモチベーションを高めてくれるわけではないのですが、「とりあえず5分でもやってみるか〜」とゆるく気持ちを高めてくれるのです。そしてこれが、他の本にはない有難いポイントだったのです。
「習慣」をつくるために重要なこと
「習慣化」と言うと「すごく大変なこと」「生活を大きく変える必要がある」みたいに考えがちですが、この『書く習慣』を読んで「とりあえず5分」「とりあえず1ページだけ」から始めればいいのか、と気付かされました。
特に”習慣化”に何度も挑戦してその度に失敗していると言う方は、最初から大きなことを掲げすぎているのではないかと思います(僕も含め)。なので、少しできなかっただけでズルズルとやらない日が続き、結局三日坊主になってしまう。
この完璧主義とも言える考え方や挑戦方法を、まずはとにかく「跨いでも越えられるハードルの高さ」に設定することが大切だと『書く習慣』は教えてくれました。
このことを意識して日々を過ごすと、少しずつ僕の中で何かが変わった気がしています。これがジワジワと「この本、実はかなりよくね?」と感じてきた大きな理由だと考えています。
『書く習慣』はどんな人にオススメ?
『書く習慣』は、基本的には”書くこと”や”習慣化”をこれから始めようと思っている初心者向けです。しかし上述したように、何度も習慣化に失敗している方や最近習慣が崩れてしまっている人、やりたいことはあるけどモチベが上がらない人などにもオススメできると思います。
年単位で習慣化に困っていた僕が少しずつ変わり始めたきっかけになったので、個人的にはとてもオススメしたい一冊ですね!
『書く習慣』 要約とポイント
ではここから、『書く習慣』に書かれているポイントの一部を要約という形でご紹介していきます。どんな内容が書かれているのか、どんなことを学ぶことができるのか、ぜひ参考にしてみてください。
「完璧主義」とは「完璧を求める不完全な人」のこと
完璧主義者の人は、単純に「完璧を求める不完全な人」なのです。
p57
完璧を捨てて、まずは終わらせる。書き手が「終わり!」といえばどんな形であれそこが終わりになるし、自分では「まだまだ」と思っても意外と評価されることもある。
文章に限っていえば、意味づけするのは書き手ではなく読者。書いて発信してみないとわからないもの。
→僕個人としては、文章に限らずどんなことでも、現代においては意味づけは他人がすることだと感じています。自分がどうこう思ってみても、やってみたり言ってみたりしないと変化は絶対に起こらないものですよね。
「習慣化」とは「無理なく日常に落とし込むこと」
「習慣化」とは、「ガラッと日々を変えること」ではなく「無理なく日常に落とし込むこと」である。「努力している」と思わないくらいの変化から始めるのが理想的。
例えば、
・とりあえず視界に入れる
・秒で書けるようにしておく
など。
確実に習慣化したいのなら、ハードルは徹底的に下げろ
モチベーションが高いときほど大きく高い目標を立てがちだが、それが習慣化の妨げになることが多い。(これは脳科学的にも証明されているらしく、無意識のうちで「無理だろ」と思う部分があると逃避行動に走りがちだそうです。)
確実に習慣化したいのなら、ハードルはうんと下げたほうがいい。「5分だけやろう」の意識で最初はよい。調子が悪い時ややる気が起こらない時でも、「5分なら」と思えるのが習慣化において大切なこと。
そしてそのためにも、スキマ時間を使う。
スキマ時間を見つけるためには、まずは生産性のない自分を素直に受け入れ、無駄な時間はないか改めて一日のスケジュールを見直すことが大切だ。
Twitter活用術
・イベントなどの実況ツイート
・本・漫画・映画の感想ツイート
感想系のツイートは、「箇条書きでポイントをまとめる」か「140字いっぱいに感想をまとめる」のが良い。
そもそもTwitterは「140文字」という限られた文字数の中に言葉を収める良い練習にもなる。日々感じたことをとりあえず”呟く”ことから始め、段々と日々を言葉によって脚色してみたり、学びにつなげていくと良い。
加えて、思ったことやふと頭に浮かんだことはすぐにメモを取るクセをつけよう。「あとでメモろう」と思っても、思い出せないことが意外と多い。
ペルソナの設定
ペルソナは「誰か身近なひとり」か「それを知らなかった過去の自分」でいい。ブロガーが作るような細かなものを設定するのは、もっともっと後でいい。
無意識に「言葉の刃」で人を傷つけないための3箇条
・相手を目の前にしても直接言えるか?
p.226
・その人の人格を否定していないか?
・わざわざ発信する必要があるか?
読んでいる人は確実にいる
「いいね」にこだわるとモチベーションが下がる。でも、気になるものは気になってしまうもの。
そんな時は、「読んでいる人は確実にいる」と信じること、そして書き続けることが大切。
読んでいても「いいね」を押さなかった人もたくさんいるだろうし、意外なところで読まれているかもしれない。
『書く習慣』 まとめ
ということで今回は、いしかわゆきさんの『書く習慣』をブックレビューしてきました!
正直、内容自体は他の本で書かれているかもしれません。ですが、それを誰もがイメージできるように噛み砕いて書いてくれているのがこの『書く習慣』の魅力ではないかと思います。
何か新しいことに挑戦したい方、習慣化したいことがある方はぜひお手に取ってみてください。そして「ハードルをとにかく下げる」ところから、一緒に習慣化を頑張っていきましょう!
『書く習慣』 基本情報
【著者】
いしかわゆき
【ジャンル】
実用書・ハウツー本・ビジネス本
【出版】
クロスメディア・パブリッシング
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