みなさんこんにちは! 自己啓発書やビジネス本などのレビューを行っている旅狼のレビュー小屋です!
今回は精神科医の樺沢紫苑先生の大ヒット作『アウトプット大全』をご紹介します!
発売から数年が経った今でも書店に平積みされているという、まさにビジネス本・実用書の現代版バイブル!「〇〇大全」という題名が多く見られるようになったのも、このアウトプット大全と姉妹本『インプット大全』の影響なのは間違いないでしょう。
そんな『アウトプット大全』の読書感想文として、この記事では書評や概要、実践したい内容などをご紹介していきます!『アウトプット大全』が気になっている方はぜひ参考にしてみてください!
『アウトプット大全』 内容の概要と感想
まずはアウトプット大全の内容の概要と読んでみての感想をお話ししていきます。
概要と構成
『アウトプット大全』は全5つのチャプターから構成されており、さらにその中で見開きの形で項目が説明されています。
『アウトプット大全』の特徴としては、横書きで各ページに必ずイラストや図が入っていることです。そのため、普段本を読まない人でも気軽に読むことができますし、実際に読んでみてもとても読みやすかったです。
チャプター
チャプターの概要は以下の通りとなってます。
【1. アウトプットの基本】
「そもそもアウトプットとは?」から始まり、インプットとの違いやアウトプットの重要性が紹介されています。
【2. 話し方について】
人とのより良いコミュニケーションの方法や効果的な伝え方、関係性の構築方法などが書かれています。また、そこから自分のアウトプットに繋げることで、より効率的に学んだことを身につける方法も紹介されています。
【3. 書き方について】
「手で書く」という方法はどれくらい効果があるのか、という話に始まり、パソコンとの使い分けやTO DOリストの作り方、ノートの取り方や目標設定の方法などが書かれています。「より効率的なアウトプットを行うためのインプット方法」が書かれている印象で、個人的には一番参考になった部分が多かったです。
【4. 行動力をつけるために】
アウトプットは継続が大切。そんな行動を起こすための方法やマインドの作り方が紹介されています。この章も具体的に書かれているので、三日坊主になりがちな方は参考になることが多いと感じました。
【5. アウトプット力を高めるトレーニング法】
最後の章では、日記や読書感想を書いたりSNSやブログなどで発信したりすることで、アウトプットの力を伸ばしていこうと紹介されています。記録する習慣や発信する力を身につけることで、さらにアウトプットの質が高まり、勉強や仕事の効率が高まっていきます。
内容と感想
『アウトプット大全』を読み終えて、率直に「参考になるなぁ〜」という感想を抱きました!
もちろん書かれているすべてが参考になったわけではないですが、明確に参考になる項目がいくつもありました。具体的なアイデアが書かれているため、すぐに自分に取り入れてみて行動に移せるのもありがたいですね!
そもそもの「アウトプットの重要性」から話してくれているので、人によってはもっと参考になったり初めて知る部分が多いのではないかと思います。
僕個人としても、何かを身につけるためにはインプットよりもアウトプットの方が重要だと感じていました。その考えを再確認するとともに、さらに自分のアウトプットの質を高めていくための方法を知ることができました。
生活習慣が乱れたり、仕事や自分のやりたいことで躓いたタイミングで戻ってきたい一冊になりました!
『アウトプット大全』はどんな人にオススメ?
『アウトプット大全』は、「自分の勉強や仕事の内容をもっと効率的に身につけたい」という方にオススメです! 特に、そのための具体的なアイデアを探しているという方にとっては、非常に使える本になるのではないかと感じました。
本の構成もとても読みやすいですから、移動時間や毎日数分の読書の時間で読み進め、参考になった場所に付箋を貼るなどしてすぐに戻れるようにしておくと良いでしょう。
気になる方は本屋さんで何ページかパラパラめくってみて、「使えそうだな」と感じたら買うのがオススメですね!
『アウトプット大全』の基本情報
【著者】
樺沢紫苑
【作品ジャンル】
実用書
【出版】
サンクチュアリ出版
『アウトプット大全』 名言と要約
それではここからは、僕が個人的に参考になったと感じた内容の一部を取り上げていきます。「こんなことが書いてあるよ〜」という要約にもなっているので、『アウトプット大全』にどのようなことが書かれているか気になる方は参考にしてみてください!
インプットとアウトプットのバランス
「インプット:アウトプット=3:7」が黄金比。アウトプットの方が多いのがポイント。インプットしたら必ずアウトプットをし、アウトプットをしたら必ずフィードバックを行うのも重要。
フィードバックでは「うまくいかなかったこと、間違えたことの改善」だけでなく、「よかったところをさらに伸ばすには?」という視点も大切。
勉強の2つの軸は”広げる”と”深める”
勉強では、「広げる」という横の軸と「深める」という縦の軸を意識する。
・広げる:あるトピックについて、他の意見や考え方、方法を知る
・深める:特定の考え方や方法をさらに理解し実践していく
感想には”あなたらしさ”を入れよう
SNSやブログなどで本や映画の感想を発信する際は、「自分の意見」や「自分の気づき」、つまり「あなたらしさ」を盛り込むとなお良い。
ザイオンス効果
誰かと仲良くなりたい時は、「一度に長く話す」よりも「短くてもいいから何度も話す」方が良い。雑談で親密度や好感度を上げるには、内容より回数が重要。
緊張を味方につける!
ヤーキーズとドットソンの研究で、ストレスや緊張が程よくある状態が最もパフォーマンスが向上するということがわかった。緊張を味方につけることで、その状態を楽しむのがベスト!
褒めるも叱るも相手にフィードバックを与える行為
「褒める」も「叱る」も、「相手にフィードバックを与える行為」だと考えるのが大切。ただ結果に言及したり感情をぶつけるだけでは、「媚び売り」や「怒る」になってしまう可能性がある。
フィードバックなので、褒めるときも注意するときも強化したい「行動」を「具体的に」指摘するのがポイント。
営業の極意
「何かを売る」というのは「価値を伝える」ということ。「あなたにこんな得があるよ」を伝えることが営業である。そしてその価値が価格を上回ると判断されたとき、人はそれを購入する。
「モノを売る」ではなく、「メリットを伝える」「魅力を伝える」のが営業の仕事である。
脳の棚卸
頭がごちゃごちゃしてきたら「脳の棚卸」をしよう。
脳は同時に3つのことしか処理できない。考えていることややるべきことをメモしたり書き出したりして、脳の3つのトレイを空にしていくことが大切だ。
ボーッとしている時間が閃きの時間となる
インプットに励んだり問題・課題を徹底的に処理したりした後は、テレビやゲーム、スマホをいじらずのんびりボーッとしている時間にこそ閃きが訪れることが多い。
「お風呂・トイレ」「移動中」「寝る前・起きた時」「お酒を少しだけ飲んでいる時」の「4B(Bathroom・Bus・Bed・Bar)」を大切にしよう。
続けるためには?
たとえ好きなことであっても、続けるにはそれなりの意志力が必要である。そのために、目標を細分化し、「今日やること」や「今やるべきこと」だけを”楽しみながら”進めるのが重要だ。
このとき、目標は「ちょい難」を目指すべき。高すぎる目標を立てると心のどこかで諦めてしまうことがあり、続かないことが多い。最初は”跨いでいける”くらいのハードルがちょうどよい。
そして、目標達成のためには毎日記録をつけるも大切。もちろん、目標を達成したら自分にご褒美をあげることも忘れずに。
とりあえず5分
ほとんどの人は「やる気が出てきた→行動」という順番だと考えているが、実は逆。人はやり始めるとやる気がだんだん出てくるものなのである。だから「行動→やる気が出てきた」が正しい。
どんなにやる気がなかったとしても、「とりあえず5分」やるのがとにかく重要。そして、とりあえず5分やり始めたら、なんだかんだでやる気が出てくるものなのである。
『アウトプット大全』まとめ
ということで今回は、樺沢紫苑さんの『アウトプット大全』をご紹介してきました!
今まで本を読んでこなかった方にも読みやすいように、横書きでイラストが多いという配慮を感じましたし、内容もとても参考になりました。実際に活かしたいアイデアが豊富でしたね!
まぁちょくちょく「自分の宣伝かな?」と感じるところがあったのが僕個人としては気になりはしましたが、それを差し引いても、どんな方にもオススメしたい一冊です。
話題になってから時間は経っていますが、本に”時代”は関係ありません。自分が読みたいときに読めるのが本の良いところですし、その度に得られるものや感想が変わってくるのも魅力です。『アウトプット大全』が気になる方は、ぜひ一度お手に取ってみてくださいね!
コメント