みなさんこんにちは!自己啓発本などのレビューを行っている旅狼のレビュー小屋です!
コチラの記事でブックレビューをした『金持ち父さん貧乏父さん』について、この記事では『金持ち父さん貧乏父さん』で印象に残った言葉や学んだことを「名言」として紹介していきます!
隙間時間に学びを得たい人やモチベーションを上げたい人へ、大切な言葉を贈ります!
- 頭の中の考えがその人の人生を作る。
- ロバート・フロストの詩『歩む者のない道』
- 人間は誰だって、人生につつきまわされている。大切なのは、そのあとにどうするかだ。
- 自分のためにお金を働かせろ。
- お金を持たないことへの恐怖によって、自分の考え方が支配されてはいけない。
- 「恐怖」と「欲望」から繋がる「無知」こそが、人間をお金の奴隷にする一番の原因。
- 大切なのは受け入れ学び、考える力だ。
- 金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。
- 刀と玉と鏡の力
- バックミンスター・フラーの「富」の定義
- ファイナンシャル・インテリジェンス(お金についての知識)
- 個人の能力・才能の開花を邪魔する最大の要因は、過度の「恐怖」と「自身のなさ」にある。
- 本当の意味での「リスク」と「ギャンブル」とは?
- 「できない」という発言には…
- 「負け」や「失敗」を恐れないことこそ、成功のために最も大切なことである。
- 「いま毎日やっていることの行きつく先はどこですか?」
- 才能に溢れる人がいつまでも貧乏なままでいるのは、ビジネス戦略を持っていないからだ。
- 「アラモ砦を忘れるな!」
- 臆病な人間は決して勝者にはなれない。
- 「それを買うお金はない」という言葉を口にしてはいけない。
- 欲張ることは良いことだ。
- 富を築く上で最も高いハードルとは…
- 今の時代に必要なのは「いかに速く学ぶことができるか」だ。
- 自分に対する支払いをまず済ませる。
- 「人を管理する」ということの本当の意味
- 「資産」を増やす上で大切なのは、「元手は必ず取り戻す」ということである。
- 世界はあなたを映す鏡にすぎない。
- 『金持ち父さん貧乏父さん』の名言集 まとめ
頭の中の考えがその人の人生を作る。
たとえば、父のうち一方は「それを買うお金はない」というのが口癖だった。もう一人の父にとってそれは禁句だった。この父は、こんなときは「どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか?」と言わなくてはいけないと私に教えた。
一方の父の言葉は断定的、もう一方の父の言葉は答えを要求する疑問文だ。前者を口にすればことはそれで片付く。もう一方はそのあと、自分の頭で考えることを余儀なくされる。のちに金持ちになった父親は、自分にそれを買うだけのお金がないとき、何も考えずに「それを買うお金がない」と言ってしまうと、頭が働くのをやめてしまうのだと説明してくれた。
「どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか?」と自問すれば頭が働き出す。
p.12
簡単に考えることを放棄するのではなく、世界で最も優秀なコンピュータ、すなわち自分の頭を使え。頭は使えば使うほどよくなる。賢くなる。
強靭な顎も鋭い爪も、空を飛ぶ翼も水中で呼吸するためのエラも持たない人間。そんな人間の唯一にして最強の武器が、「脳」、すなわち「思考する力」「考える力」ですね。
これを使わないのは、動物たちが顎や爪を使わないこと、鳥が翼を使わないこと、魚がエラを使わないことと同じではないでしょうか?
常に「考えるため」の問いを自分自身に投げかける。思考を止めない。
これが人生を豊かにするためには重要なことなのです。
ロバート・フロストの詩『歩む者のない道』
黄色い森の中で道が二つに分かれていた
p.16
残念だが両方の道を進むわけには行かない
一人で旅をする私は、長い間そこにたたずみ
一方の道の先を見透かそうとした
その先は折れ、草むらの中に消えている
それから、もう一方の道を歩み始めた
一見同じようだがこちらの方がよさそうだ
なぜならこちらは草ぼうぼうで
誰かが通るのを待っていたから
本当は二つとも同じようなものだったけれど
あの朝、二つの道は同じように見えた
枯葉の上には足跡一つ見えなかった
あっちの道はまたの機会にしよう
でも、道が先へ先へとつながることを知る私は
再び同じ場所に戻ってくることはないだろうと思っていた
いま深い溜め息とともに私はこれを告げる
ずっとずっと昔
森の中で道が二つに分かれていた。
そして私は人があまり通っていない道を選んだ
そのためにどんなに大きな違いができたことか
The road not taken
Two roads diverged in a yellow wood,
And sorry I could not travel both
And be one traveler, long I stood
And looked down one as far as I could
To where it bent in the undergrowth;
Then took the other, as just as fair,
And having perhaps the better claim,
Because it was grassy and wanted wear;
Though as for that the passing there
Had worn them really about the same,
And both that morning equally lay
In leaves no step had trodden black.
Oh, I kept the first for another day!
Yet knowing how way leads on to way,
I shall be telling this with a sigh
Somewhere ages and ages hence:
Two roads diverged in a wood, and I took the one less traveled by,
And that has made all the difference.
(Robert Frost, 1916)
人生は選択の連続。そして、何を選ぶかはいつも自分次第。
たとえ大勢の意見と違うとしても、自分で選んだ道なら悔いはない。
何より、人と違うようになりたいのなら、誰かが進んだ道を通っているだけではいけない。人と違うことをしなければ、人と違う人生には絶対にならない。
チャレンジしたい人にとっては、何よりも素晴らしい詩です。
結局のところ、人と同じが必ずしも良いわけではない。だからといって、違うことだけが良いとも限らない。
何をするにしても最後は“自分の”選択になる。それなら、自分の「意志」や「考え」、「直感」に従い、後悔がないようにするのが一番ですよね!
人間は誰だって、人生につつきまわされている。大切なのは、そのあとにどうするかだ。
人間はだれだって人生につつきまわされている。中にはあきらめてしまう人もいるし、戦う人もいる。でも、人生から教訓を学んで先に進んでいく人はとても少ないんだ。そういう人は人生に突かれることを喜ぶ。人生から何かを学ぶ必要があることを知ってるからだ。それに、自分から学びたいと思っている。そういう人は人生からつつかれるたびに何かを学び、先に進んでいく。でも、ほとんどの人があきらめる。そして、きみのような一握りの人間が戦う道を選ぶんだ。
p.38
何が起こったって、どんな結果になったって、常にそこから学ぶ姿勢をとっていれば、必ず何かを得ることができる。そして先へ進んでいける。
ただ、こうする人は世の中ではほんの一握りなんだ。それゆえ、人生”に”振り回される人ばかりが多く、人生”を”振り回す、つまり、本当の意味で「自分の人生を生きる人」が少ないのではないでしょうか?
自分のためにお金を働かせろ。
中流以下の人間はお金のために働く。金持ちは自分のためにお金を働かせる。
p.42
お金の話になると、途端に顔を曇らせる人は多い。お金がないと生きていけないのに、お金の話は嫌がるのだ。
お金は多く持っているに越したことはないと思う。「お金になんて興味はない」という人は多い。そういう人に限って、一日8時間以上、お金を稼ぐためにせっせと働いている。それでいてグチをこぼすから、聞いている側はたまったものではない。
「投資」に根拠のない不信感を抱く人間はもっと多い。ちゃんと学べば、投資はクリーンでかつ効率的にお金を増やせるチャンスが多いことを知れるのに。
素直になって、「知ること」「学ぶこと」から始めよう。
お金を持たないことへの恐怖によって、自分の考え方が支配されてはいけない。
人間の恐怖と欲望こそがブレア・パッチさ。恐怖をしっかりと見つめ、欲望、人間の弱点、強欲さに立ち向かうことこそ、そこから抜け出すための道具なんだ。その道は頭を使って切り開く。考えを選ぶことによって切り開くんだ。
p.66
長い目で見れば、仕事をすることが「お金がないこと」への恐怖をなくすための最善の方法とは限らない。仕事をすることは長期的な問題に対する短期的な解決策でしかないのです。
ならどうするのか。
頭を使うしかない。
自分の脳の思考力をフル回転させて、あとは”選択”するだけ。
迷う時はたいてい、自分の直感や信念を、理性で否定しているときだと思います。自分が”本当に求めている選択”を、何らかの理由をつけて否定しているだけ。
でもそれは、変化することを恐れているだけかもしれない。本当の自分と直面することを避けているだけかもしれない。
だから、変わるためには理性を外さなければいけないときもある。それが「恐怖に打ち克つ」ということなのではないでしょうか。
「恐怖」と「欲望」から繋がる「無知」こそが、人間をお金の奴隷にする一番の原因。
「恐怖」や「欲望」が長期的に自分のためになるよう、感情をコントロールすることが大切だ。
そのために、情報や知識を手に入れるために心を開き、自らを客観視する必要がある。
恐怖や欲望に振り回される無知な人間は、鼻先にニンジンをぶら下げられた馬が、どこへ行くのか知りもせずに、重たい荷物を引いて走り続けるのと変わらない。
高い給料、昇給、“安定した”仕事、新しい車、大きな家…。
これらのお金(に関わるもの)やモノをただ欲望のままに、無知のままに追い求めているのは、ニンジンをぶら下げられた馬と何ら変わらないのだ。
恐怖が自分を支配していることから目を逸らさず、目の前の問題をその場しのぎに乗り切るのではく、「ほかに道はないだろうか?」
「自分に見えていないものが何かあるんじゃないか?」
と考え、自問することが重要なのです。
「現実から目を逸らす」「楽な方へ流される」といった感情的な思考を断ち切り、はっきりした頭で物事を考える時間が大切なのです。
大切なのは受け入れ学び、考える力だ。
柔軟性を持って新しいものを喜んで受け入れ学び続けるならば、人は変化を乗り越えるたびにどんどん裕福になっていく。お金があればすべての問題が解決するだろうと思っている人は、これから先、苦労するだろう。問題を解決しお金を生むのは頭脳だ。ファイナンシャル・インテリジェンス(お金に関する知性)が乏しい人が持っているお金はすぐになくなる。
p.74
宝くじに当選した人がその後しばらくすると破産していることが多いというのは有名な話。最近では仮想通貨(暗号通貨)によって一時の春を謳歌した人も多いかもしれません。
けれど、本当の意味での「お金持ち」になるためには、お金を「どう使うか」、さらには「どう増やすか」が大切なのです。儲けたお金をただ使うのではなく、「増やすこと」に使い、さらに“資産”を大きくする。持ち続けるお金の量を増やし、その時間を長くする。
人生で大事なのは、どれだけお金を稼げるかではなく、どれだけのお金を持ち続けることができるかなのです。
その方法を知るためには、柔軟に考え、心を開き、学び続けることが何よりも重要なのです。
金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。
数字と文字の両方から見えてくる「物語」に注目しなければいけない。資産は私のポケットにお金を入れてくれる。負債は私のポケットからお金を取っていく。
まずは「本当の資産」がどんなものなのか、「資産と負債の違い」を知ることが大切です。その上で、自分が一番好きな資産を手に入れるのが最も良い手段だと、著者のロバート・キヨサキは述べています。
好きでなかったら、きちんと世話ができないから。このシンプルな答えが理由です。
確かに、何事も楽しまなければ続きませんからね!
筆者ロバート・キヨサキの考える「本当の資産」
1.自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス
p.109
2.株
3.債券
4.収入を生む不動産
5.手形・借用証書
6.音楽、書籍などの著作権・特許権
7.その他、価値のあるもの、収入を生み出すもの、市場価値のある物品など
刀と玉と鏡の力
刀・玉・鏡。この三つは、古くから伝わる日本の三種の神器です。
刀は武器の力を象徴し、玉はお金の力を象徴し、鏡は己を知ることの力を象徴しています。
この3つの中では「己を知る力」が最も強い力をもっているというのが、『金持ち父さん貧乏父さん』における考え方です。
というのも、多くの人は、自分が今やっていることが本当に正しいかどうか自問することをしないのです。
疑問を持つこともなく、みんなと同じ方法、今までと同じ方法を選ぶ。加えて、何も考えずに、自分がこれまで言われてきた通りのことをやり続ける。
「リスクの分散」「持ち家は資産」「安全・安定な仕事先を見つける」「昇給・昇進すれば問題は解決する」「間違いをするな」「危険を冒すな」……
「本当にそうなのか?」と疑問を持つことさえしない。
人と違うことをすることが嫌だ、悪い噂が立つことが怖いという人はとても多い。そういった感情の根源は、仲間外れにされることへの恐怖です。
しかし、人と違ったことをするのを恐れるこの気持ちこそが、問題解決のための新しい道を見つけるのを難しくしているのです。
そこで、「鏡」を使って「己を知る」、つまり、「自分を客観視する」ことができれば、この恐怖と向き合うことができるのです。
どんなに力が強くても、お金を持っていても、自分を顧みる力を持っていないと、心に生まれる恐怖には立ち向かえません。
恐怖と対面することで恐怖を知り、本当は恐怖などではないことを感じ、恐怖を乗り切る方法や恐怖をうまく扱う方法を考え、知ることこそが、何よりも大切なのです。
バックミンスター・フラーの「富」の定義
『金持ち父さん貧乏父さん』の中で、バックミンスター・フラーという人物の「『富』の定義」が紹介されています。
この考え方を頭に入れておくと、「富」という概念をシンプルで直感的に掴むことができると感じました。
富というのはあと何日間その人が生き残ることができるか、つまり、今日仕事をやめたとして、あとどれくらい生きていけるか、その能力をさす。
資産と負債の差が純資産だが、そのもととなる資産には、高価だが本当には価値のないものや、本人にとって価値があるだけで実際は安物だというものも含まれていることがよくある。この「純資産」を富の基準として採用せず、フラー考え方に従うと、性格で現実に即した判定をすることができる。実際、この考え方を採用すれば、他人に依存することなく経済的に自立した状態を確立するという目標に自分がどれくらい近づいているかが正確に測れる。
p.100~101
ファイナンシャル・インテリジェンス(お金についての知識)
筆者ロバート・キヨサキが、自身が今の地位や資産を築くに至った手段・思想の筆頭として挙げているのが、「ファイナンシャル・インテリジェンス」と名付けられた4つの”力”です。
1. 会計力
数字を読む力。
ビジネスにおいて数字は、切っても切り離せないものである。2. 投資力
投資は「お金がお金を作る科学」だと言える。
投資には戦略と方式が必要であり、戦略と方式を活用するためには創造力を持つ右脳を働かせなければいけない。3. 市場の理解力
市場とは、需要と供給の科学だ。
市場を理解するには、投資の基本的な情報や経済的側面に加えて、市場のテクニカルな側面、いわば人為的側面を知る必要がある。4. 法律力
p.125~126
特に税金まわりについての知識を持っているか否かで、金持ちになれる速さが変わってくる。
個人の能力・才能の開花を邪魔する最大の要因は、過度の「恐怖」と「自身のなさ」にある。
私たちは誰もがみな、大きな可能性を持っていて、たくさんの才能をうちに秘めています。
そんな個人の能力や可能性、才能の開花を邪魔する最大の要因は、過度の「恐怖」と「自信のなさ」なのです。
ほとんどの場合、「頭がいい人」よりも「度胸のある人」の方が成功への道を先へ進んでいきます。
チャンスは、自分で作り出すしかないのです。
本当の意味での「リスク」と「ギャンブル」とは?
自分がやっていることがちゃんとわかっていれば、リスクを冒したとしてもそれはギャンブルではない。わけもわからないまま取引にお金を注ぎ込んで、あとは天に任せるとしたら、それはギャンブルだ。どんなことも言えるが、大事なのは自分の持てる専門知識、知恵、その「ゲーム」を愛する気持ち、それらを総動員して、リスクを減らすことだ。
p.155
はっきり言って、リスクはどんなものにもつきものです。
道を歩いていれば車に轢かれるリスクがあり、車に乗れば事故に遭うリスクがある。包丁を使うときは自分の指を切るリスクがあります。
大切なのは、「自分が今何をしているのか」を理解しておくことなのです。
道を歩くときのリスクを気にしていては、出かけることができない。車を運転するときは、事故をしないように注意を払う。
行動とリスクを理解し、そのバランスを考える。日常生活において、私たちはこれを無意識に行っているのではないでしょうか。
そして、ある人にとってリスクがあることが、別の人にとってはそれほどリスクがないということもある。
知識をつけて賢くなればなるほど、リスクを跳ね飛ばして勝利を手にするチャンスが増える。
闇雲に行動を起こすよりも、まずはそのことの知識をつけるために自己投資をする。
お金のことであれば、株や不動産などにただ投資するよりも、まずはお金に関する知識を習得するために本やセミナーに自己投資する。
この考え方を持つことこそが、「真のリスク回避」なのです。
「できない」という発言には…
誰かが「そんなことは、ここではできない」というのを耳にするといつも私は、その人が本当に言いたいのは、「どうやったらここでそれができるかわからない…まだいまのところは」ということではないかと指摘して、考え直させることにしている。
大きなチャンスは目に見えない。頭を使って感じ取るものだ。たいていの人はお金に関する訓練を受けていないため、目の前のチャンスを逃してしまう。
p.157
大きなチャンスは目に見えず、頭を使って感じ取らなければいけない。
そのために何をすればいいのか。
それこそが、知識を身につけること、そして、日ごろからチャンスを見つける訓練をすることだと思います。
お金に限らず、自分が求めることであればどんなことだって、この法則の中にあると感じます。
「負け」や「失敗」を恐れないことこそ、成功のために最も大切なことである。
経済的な自由を手に入れる過程は、単なる「ゲーム」にすぎない。だから大切なのは、どんなときにも「楽しむこと」だ。
勝つこともあれば、負けてそこからなにかを学ぶということもある。でも、どんな時にも楽しむことだ。勝ったことが一度もない人のほとんどは、勝つことを望む気持ちより負けるのを恐れる気持ちが大きいから勝てないのだ。
私が現在の学校教育がばかげていると思う理由はここにある。学校では、まちがえるのは悪いことだと教えられ、まちがえると罰を受ける。だが、実際に人間がどのように学ぶかを考えてみればわかるが、人間はまちがえることで学ぶ。私たちはころびながら歩くことを学ぶ。もし、まったくころばなければ、歩くことはできないだろう。
金持ちになるのも同じだ。残念ながら、大部分の人が金持ちでないのは、みな損をすることを恐れているからだ。勝者は負けを恐れないが、敗者は負けを恐れる。失敗は成功に至るプロセスの一部だ。失敗を避ける人は成功も避けている。
p.157
「成功」の反対は「失敗」ではない。「何もしない」だ。
この名言は、本当によく言ったものですよね。
「いま毎日やっていることの行きつく先はどこですか?」
特定の専門を選ぶ前に、また「給料をもらって支払いをしてそれなりに暮らしていくこと」を繰り返す「ラットレース」にはまる前に、将来を見渡しながら、自分はどんな技術や能力を習得したいと思っているかじっくり考えることが大事だ。
p.170
会社に雇われている人たちは、将来のことをきちんと考えているのだろうか。それとも、彼らは自分がどこへ向かっているかなど疑問にも思わずに、ただ次の給料日や休みの日のことだけを考えているのだろうか。
人生の先の方まで見通し、新しいことを学ぶために働くというのも手段の一つです。
何事も、一番辛いのは新しいことを始めるとき。一度始めてしまえば、あとは意外と楽なものだし、きっと楽しくなるものです。
「いくら稼げるか」ではなく「何を学べるか」で仕事を探しなさい。
p.170
才能に溢れる人がいつまでも貧乏なままでいるのは、ビジネス戦略を持っていないからだ。
マクドナルドのハンバーガーよりもおいしいハンバーガーをつくれる人は、この世の中にたくさんいるでしょう。あなたがその一人かもしれない。
ただ、マクドナルドよりも稼げるハンバーガー売りは、もはや出てこないかもしれない。
稼ぎの大きさは、ハンバーガーをつくる才能を持っているかではなく、優れたビジネス戦略を持っているかどうかで決まるからだ。
多くの人が才能に見合わない収入しか得れない原因は、彼らが持っている知識や才能にあるのではなく、働き方やお金の作り方を「知らないこと」にある。
専門を持つことがすべてではない。これからの時代は広く学ぶことを意識しなければならないのです。
「アラモ砦を忘れるな!」
「アラモ砦を忘れるな!」とは、テキサスの人たちの合言葉のようなものであり、その考え方の象徴でもあります。
負けることを恐れない。むしろ、負けるなら派手に負けるくらいがちょうどいいと思っているのが、テキサスの多くの人たち。
大切なのは、たとえ負けたとしても、失敗したとしても、それを受け入れ意気を奮い立たせ、のちの勝利や成功に変えることなのです。
勝つことは、負けを恐れないことを意味する。
by フラン・ターケントン
臆病な人間は決して勝者にはなれない。
「臆病な人間は決して勝者にはなれない」金持ち父さんはよくそう言っていた。また、次のようにもよく言っていた。ー「根拠のない疑いや恐怖が臆病な人間を作る。臆病な人間は批判をし、勝利を収める人は分析する」。金持ち父さんの説明によれば、批判が人の目を見えなくする一方、分析は人の目を開いてくれる。分析をする勝者には、批判ばかりをしている人間に見えないものが見え、また、ほとんどの人が見逃してしまうチャンスが目に入る。人が見逃してしまうものを見つけること、これこそが、どんなことにおいても成功の秘訣だ。
p.196
「〇〇は嫌だ」「いまは忙しい」「そんなことにかけるお金はない」…
これらの言葉は、その先にある可能性を一瞬で潰してしまう。
本当はただ、「よくわからないものに手を出したくない」という恐怖がある、あるいはただ「めんどうくさい」というだけなのでは?
大切なのは、真っ向から否定することでも、考えなしに鵜呑みにすることでもない。それらを、自分なりに分析することなのです。
「それを買うお金はない」という言葉を口にしてはいけない。
金持ち父さんは「それを買うお金はない」という言葉を口にしてはいけないと教えてくれた。
p.202
「それを買うお金はない」と言いたくなったら、「どうすればそれを買うことができるだろうか」と自問することが重要だ。
「お金がない」と言ってしまったら、脳の働きはそこで止まってしまう。
逆に、「どうやったら…?」という問いをすれば、脳は答えを探すために考えざるを得なくなる。
欲張ることは良いことだ。
何でもやりすぎはよくない。欲張りすぎるのもだめだ。だが、映画『ウォール街』でマイケル・ダグラス扮する主人公が言った言葉は心に止めておく価値があるー「欲張ることはよいことだ」。また、私の金持ち父さんは「欲張ることよりも、それに関して罪の意識を持つことの方がよくない」とよく言っていた。その理由は、罪の意識が、欲望から生み出される健全な精神を骨抜きにしてしまうからだ。
p.205
怠ける自分に打ち勝つためには、ほんの少し欲張りになればいい。
世の中の新しい発明は、どれも人々の「もっと便利に」「もっと楽に」という欲張りの賜物です。もちろん、度が過ぎるのはよくないですが、適度な「欲張り」がなければ、成長や進歩はないのです。
そのためにも、自分の心に耳を傾けて、自分が望むことを欲張って成していくことが大切なのです。
自分の心に聞いて「正しい」と思うことをやることだ。なぜなら、いずれにせよ非難を受けることになるのだから。たとえ何をしようと、また何もしなくても、文句を言われる。
by エレノア・ルーズベルト
ちなみに、このエレノア・ルーズベルトの名言が『金持ち父さん貧乏父さん』で筆者が一番”ビビッッ“ときた言葉でした! この世の中の真理というか、人の心の真理をズバッと射抜きすぎていると思いませんか?!
富を築く上で最も高いハードルとは…
富を築くのをさまたげるハードルのうち越えるのが最もむずかしいのは、自分自身に正直になり、人と違ったことをするのを躊躇わないことだろう。
p.220
ロバート・フロストの『歩むもののない道』の繰り返しになりますが、人と違う結果を求めるのならば、人と違うことをする必要があるのは当然です。
ただ、それが何よりも難しいから、世の中で”他の人とは違う”という人が、ごく少数なのです。
今の時代に必要なのは「いかに速く学ぶことができるか」だ。
すべてがどんどんと変わっていく現代においては、あなたが何を知っているかはもうあまり意味を持たなくなっている。なぜなら、あなたが知っていることがもう時代遅れになっている場合が多いからだ。問題なのはいかに速く学ぶことができるかだ。
p.223
古い情報に振りまわされるのではなく、常に時代に合わせて新しい学びを得ていく。
何事も、「いい波は必ずまたやってくる」ものなのです。
その時に、恐怖に打ち勝ち、しっかりと「他とは違う」人間になればいいのです。
自分に対する支払いをまず済ませる。
「自分に対する支払いをまず済ませる」というのは、資産を築くための手段なのはもちろん、「自制力」を高めることにもつながります。
収入が入ったら、家のローンやクレジットカードの支払いの前に、投資や資産の購入に費用をあてる。
こうすることで、無駄な出費を抑え”なければいけなくなる”し、もし足りないとなったら稼が”なくてはいけなく”なる。
自制力を身につけたいという人は、いっそこれを多少無理をしてでもやるのがよいでしょう。自己抑制の力と内面的な強さ、大多数の人と違うことをするというガッツを同時に養うことができるのですから。
「人を管理する」ということの本当の意味
「人を管理する」というと、自分より能力の劣っている人や自分より地位が低い人とのみ一緒に仕事をすることと考えがちです。
しかし、本当の「人を管理する」という言葉はそういう意味ではありません。
「人を管理すること」の本当の意味は、専門分野で自分より優れている人をうまく使うこと、そして、そういった人たちに十分な報酬を与えることなのです。
自分より能力がある人を上手に扱うことこそが、資産を作ることにつながるのです。
「資産」を増やす上で大切なのは、「元手は必ず取り戻す」ということである。
すぐれた投資家がまず考えるのは「私のお金をいかに短期間で取り戻すか」ということだ。彼らはまた、「何をタダでもらえるか」を知ることにも熱心だ。これは投資に対する「分け前」にあたる。投資収益率(ROI)がひじょうに重要なのはこのためだ。
p.233
「資産」を増やす上で大切なのは、「元手は必ず取り戻す」という考え方です。
手元を取り戻しさえすれば、あとは上がろうが下がろうが「損」をすることは絶対になくなりますからね。
世界はあなたを映す鏡にすぎない。
この本で読んだ他のことはみんな忘れたとしても、ぜったいに忘れないでほしいことが一つある。それは、何かが足りないとか何かが必要だと感じたときには、まず、それを人に与えることだ。そうすればあとになって、二倍にも三倍にもなって返ってくる。このことはお金、ほほえみ、愛情、友情など、いろいろなことにあてはまる。
p.241
自分が誰かに何かを与えれば、巡り巡ってそれは必ず自分に返ってくるものだ。もしそうじゃないのなら、それは自分が「返ってくることをアテにして」与えているからだ。
大切なのは、”ただ与えるために”与えること。
自分が与えたものが自分にかえってくる。それはまるで、鏡に向かって何かをすると、鏡の自分が同じことをするかのよう。
つまり、自分を囲む世界、自分が生きる世界というのは、自分を写す鏡であると言えるのではないでしょうか?
教えよ、さらば与えられん。
『金持ち父さん貧乏父さん』の名言集 まとめ
ということで今回は、『金持ち父さん貧乏父さん』で学びがあった場所を名言集という形でご紹介してきました。
ここで紹介したのはこれでもほんの一部。書ききれなかった学びや気づきが、『金持ち父さん貧乏父さん』にはとにかくたくさんありました!
お金についてが中心ではありますが、自己啓発本としても非常に優れた一冊だと思います。
ぜひあなたも、『金持ち父さん貧乏父さん』をお手にとってみてください! きっと人生に対する考え方が変わること間違いなしですよ!
『金持ち父さん貧乏父さん』 書籍情報
【題名】
金持ち父さん貧乏父さん
【著者】
ロバート・キヨサキ(白根美保子・訳)
【作品ジャンル】
ビジネス書
【出版】
筑摩書房
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