みなさんこんにちは! 自己啓発書やビジネス本などのレビューを行っている旅狼のレビュー小屋です!
今回は、ロビン・シャーマの『1つ目標を持てば人生は一変する』のブックレビューをご紹介します!
世間的にはあまり知られていませんが、僕にとっては大学時代に出会ってから何かあるたびに立ち戻っている”超おすすめビジネス書”の一つです。
どんな本なのか、贔屓目なしの感想や評価、要約や名言をお届けしていきますので、新しいビジネス書や自己啓発本をお探しの方、何か自分を刺激するきっかけがほしい方はぜひ参考にしてみてください!
『1つ目標を持てば人生は一変する』 感想と評価
ではまずは、読み終えての率直な感想をお話ししていきます。
感想の一言目
実はこの『1つ習慣を持てば人生は一変する』、僕の中では「何がすごいのか、正直うまく説明できない」部類の本なんです。とにかく、「この本を読むと自然と“やらないと”という気持ちにさせてくれる」という本なんです。
いつ読んでもこう感じさせてくれるのが、『1つ習慣を持てば人生は一変する』の最大の魅力だと思っています。
要約と特徴
『1つ習慣を持てば人生は一変する』は全体として、「リーダー」というテーマが多いです。そしてこの本でいう「リーダー」とは、「自分の人生の手綱を握る人」であり「人として見習うべき人」という意味で使っているように感じました(明言されていないのであくまで僕が感じたことです)。
タイトルには「1つ目標を持てば」とありますが、この本全体は「目標」というテーマに沿っているわけではありません。さらに言えば、「この本全体で何か一つのことを伝えよう」というわけではなく、「78あるテーマそれぞれが人生を変えるきっかけとなる」というイメージです。
文の書かれ方としては、語り口調・独り言のようであり、独特な言い回しをされています。それがとても読みやすく、引用や例えも多くてわかりやすいです。全てをわかった上で優しく説いてくれている、それでいて自然に行動へとつながるような気配りを感じる、そんな感覚を覚えました。
たしかに、内容は他の本と同じようなものかもしれない。ですが、良い本を読んでも行動に移さなければ意味がありません。この本は、「”行動を起こそう”という気を無理なく立たせてくれる」一冊です。ただ良いことを言っているだけじゃないのでしょう、きっと。
『1つ目標を持てば人生は一変する』はどんな人にオススメ?
とは言っても、ただ流して読んでいるだけでは「で、どういうこと?」と感じる方も多いように思います。
そういう意味では、『1つ目標を持てば人生は一変する』は「書かれていることを常に自分ごとに捉えることができるか」がとても大切になってきます。
書かれている内容を「自分の人生や仕事に活かすにはどうすればいいだろうか?」と、頭に置きつつ読んでいく。どんな本でもこの思考力は必要ですが、この本はさらにそれが求められるような気がしました。
また、読む時期によっても感じ方が変わるポイントが多かったです(これは僕だけかもしれませんが)。大学生の時に初めて読んだ感想、仕事を始めてから読んでみて刺さったこと、独立をして改めて読んでみた時。もちろん全ての時に刺さった場所もありますが、以前は特に思わなかったことを感じる場所が多く、逆に「ここはもう当たり前よね」と思えることも多かったです。
かなり読みやすい本なので、こうして自分の変化を感じるために利用したい方にもオススメですね!
『1つ習慣を持てば人生は一変する』 要約と名言
ではここから、『1つ習慣を持てば人生は一変する』で個人的にオススメの名言や内容の要約をご紹介していきます。どんな内容が書かれているのか、どんな学びをえられるのかの参考にしてみてください!
最高の自分になるために、今日ほどいい時期はない
最高の自分になるために、きょうほどいい時期はないからです。きょうでなければ、いつですか?
p.17
新しいことに挑戦する
この時代、自分が思っている心配の多くは案外杞憂で終わるものです。
最初はよくわからないものでも、一度手にとってしまえばそれはあなたのものになります。一度やってみさえすれば、あとは「これはもう自分の範疇なんだ」という意識を持てば大丈夫です。
「見えないフェンス」に疑いを持ちましょう。存在を認識し、観察して挑戦していきましょう。
岸を見失う勇気がなければ、新しい大洋を発見することはできない。
p.85 イギリスのチェスターフィールド伯爵
思考を保つ”シンボル”をつくろう
自分を最高の状態にたもつために、あなたはどんな栄光のシンボルを使いますか?
p.42
非凡な人々は「しなければならないこと」に劇的に集中します。彼らが考え、話し、夢を見るのは常にそのことだけです。
これが無意識でできるのなら、あなたはすでに非凡な人々の仲間入りを果たし、目標を達成することができているでしょう。あるいは、迷いなく進んでいることでしょう。もしそうでないのなら、きっと押し寄せる日々の中で様々な誘惑や甘えに負けてしまっているのではないでしょうか?
そんな時に、すぐに優先事項に戻りなさい、と教えてくれるしるしがあれば、常に自分を最高の状態に戻すことができます。
シンボルはなんでも良いです。モノでも良いし自分で書いたカードでもいい。あるいは人でも良いです。とにかく、「最高の状態に戻すためのシンボル」を作りましょう。そして決めたルールには必ず従って日々の習慣化を行っていきましょう。
人生とは自分の鏡
人生はまさに鏡です——なりたい自分ではなく、いまの自分を反映します。
p.64
今の人生に満足できなくても、それがあなたの今の現状です。
現実とは毎日の行動の積み重ねであり、あらゆる行動は思考のもとに起こります。つまり、思考こそがあなたの現実を形づくるのです。
何も失わず得られるものはありません。自制の代償は、つねに後悔の痛みより小さいものですよ。
旅自体にも価値がある
多くを学べるのは、成功している時期ではなく試されている時期です。旅自体は目的地と同じくらい素晴らしいものなのです。山を登っている時間は、山頂に到達した時と同じくらい重要なのです。
そして、苦難は「進化の天使たち」と考えましょう。つらいこと、イライラさせてくる人は、自分の進化を促してくれる理想的な教師なのです。痛ましい出来事であるほど、学ぶ教訓は深くなるのです。
面倒を愛してください——もっとも貴重な成長は、そのなかにひそんでいるのです。
p147
責任メーターの針は常に真ん中に
「自由」と「責任」は一つのメーターの両端に位置しているものです。自由には責任が伴い、責任を持つからこそ自由が手に入るのです。素晴らしい人生を送るためには、その二つの間で絶妙なバランスを取ることが大切です。
自由を満喫しすぎて責任を負わないのはいけないし、その逆も良くない。瞬間瞬間では針がどちらかに振り切るのも良いですが、メーターの針が真ん中を刺すよう常に意識を持つことが何より重要なのです。
時には”変える”勇気も持とう
あらゆる終わりは真新しい始まりを迎え入れてくれます。目指していた目標へのドアが閉まっていたとしても、別のドアが開いているかもしれません。ただタイミングが悪かったのかもしれません。
最善だと考えていたことを手放す勇気、今まで信じて行ってきたことを変える勇気も、時としては必要なのです。それによって、もっと良いものがやってくるスペースを作り出すと考えてみましょう。
聞くことは、学びと成長の機会
あなたが会うだれもが、あなたの知らないことを少なくともひとつは知っています。彼らから何も学ばずに、立ち去らないでください。
p.183
仕事でも私生活でも、人の話に耳を傾けるというのは抜きん出るためにとても重要なスキルです。
相手の可能性を信じ、相手の最善のものを見てあげるのです。
成功とは、人気コンテストではない
成功とは人気コンテストではありません。そして一日の終わりで一番大切なことは、自分自身に対して誠実であったかどうかです。
p.205
他人にどう思われるかではなく、自分がどう思うかを大切にしましょう。自分の価値観に従いましょう。
何かを習慣化する時に、他の人の言うことを気にする必要がどこにあるのでしょうか? 本当に自分が達成したい目標があれば、自分の意志を大切にしましょう。「成功した」という到達点は、人が決めるのではなく自分で決めるものなのですから。
『1つ習慣を持てば人生は一変する』 まとめ
ということで今回は、ロビン・シャーマの『1つ習慣を持てば人生は一変する』の書評を書いてきました!
Amazonなど、世の中の評価的にはあまり高くないのが、個人的には意外でした。
小説でも自己啓発本でもビジネス書でも、どの本にも共通して言えることですが、結局は「自分がどう思ったか」が一番大切です。加えて、自己啓発本やビジネス書において、「書かれていることすべてがその通りだと思う!」なんてものはほとんどないでしょう。そんな出会いができたら、その本は間違いなく人生を共にすべき本ですし、何年か経った後に読み直してみるとまた違った感想になることも多いです。
僕はこの本が素晴らしいと思ったし、素晴らしいと思ったから多くの方にオススメしたいというだけ。気になった方は、ぜひお手にとってパラパラと読んでみてほしいです。その上で、「自分に支えることが多いな!」と思っていただけたのであれば、購入して読み込んでみてほしいです。
何より一番大切なことは、どんな本を読んだとしても行動に移すこと、これを忘れてはいけませんよ!
作品概要
【著者】
ロビン・シャーマ(Robin S. Sharma)
北沢和彦 訳
【作品ジャンル】
ビジネス本・自己啓発本
【出版】
海竜社
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