みなさんこんにちは! 小説などのレビューを行っている旅狼のレビュー小屋です!
今回は、ドリー・クラーク(Dorie Clark)の『The Long Game(ロングゲーム)』をご紹介していきます。
メンタリストのDaigoさんがオススメしている本書、僕が手に取ったのも(Kindle unlimitedですが)DaigoさんがYouTubeでオススメしていたのを拝聴したからです。
そして実際に読んでみると、「ロングゲーム」、一言で言うと「長期的視野」で考えることのアレコレを身に染みて感じ、考えさせられ、自分に反映させていきたいと思うことができました。そして、自分の行動に反映しようと考えています。
『The Long Game(ロングゲーム)』が気になっている人はもちろん、後半には『The Long Game』に書かれた内容の要約やポイントをまとめていますので、ぜひあなたも”ロングゲーム”について触れていただき、その重要性を感じていただければと思います!
- 『The Long Game(ロングゲーム)』の内容と感想
- 『The Long Game(ロングゲーム)』はこんな人にオススメ
- 『The Long Game(ロングゲーム)』の要約・ポイント
- 長期で考えられる人だけが目指す地点に辿り着ける。
- 結果がまったく保証されていなくても、努力する意志はあるのか?
- 最初のステップは、「意味のある人生」の定義を決めることだ。
- 「ロングゲームをプレイする」ということとは?
- たしかな戦略をもって毎日続けること。
- 前向きな制約
- 「自分の北極星」を明確にする。
- 何かのドアを閉めれば、ほかのドアが開くことに気づこう。
- 自分の興味に最適化する。
- 小さな戦略的ステップを積み重ねることが重要だ。
- 最初の動機を思い出そう。
- 自分の「興味」に最適化する目標を選ぶとは、「未来の自分に投資する」ということだ。
- 夢を叶えるためには、まずは心のブレーキを乗り越えなければならない。
- 人間は一日でできることを過大評価し、一年でできることを過小評価する。
- 戦略的に「一点集中」する。
- 「あと一手間」を惜しまずやる。
- 「招待されたいなら、まず自分から招待しなければダメよ」
- 指数関数的に成長する。
- 打席に立つ回数を増やせば、ヒットの数も増える。
- 「フルコミットする前にテストする」
- 開始日を決める。
- 成功を求めるなら、ある程度の犠牲も覚悟しなければならない。
- 成功するまでに本当に必要な時間や努力を知る。
- “今”から始めよう。
- ロングゲームを勝ち抜こう。
- 『The Long Game(ロングゲーム)』の基本情報
- 『ロングゲーム』の書評 まとめ
『The Long Game(ロングゲーム)』の内容と感想
まずは、『The Long Game』の内容や気になる感想についてお話ししていきます。
内容
タイトルの通り、自分の目標や人生を「ロングゲーム」で考えること、長期的視野で考えるための準備やメンタル、行動についてが書かれています。
著者ドリー・クラークの体験談はもちろん、彼が見聞きした方々の実話がロングゲームの重要性を伝える例として多く紹介されるため、イメージしやすく、「自分ならこうなるかな」「自分だったらこう応用できるかも」と考えやすいとも感じました。
率直な感想
たしかに、言われてハッとすることや学んだこと、線を引いたことこと(Kindleならすぐ引けるのが素晴らしい)はとても多かったのですが、、自分はもう一歩ほしかったなぁというのが正直なところでした。
読みやすいし、記録しておきたいと感じられる考え方が目白押しなのですが、目新しさがない、というのはあるかもしれません。自分の中では「知っていることの再確認」みたいな感覚が強かった気がしました。
逆にいうと、自分の評価以上に人にお勧めできる一冊だとも思いました。特に、これから起業や独立をしようとしている人、人生設計のヒントがほしい方にはぜひ読んでほしい一冊です。「ロングゲームで考える」というそもそもの前提を、まずは知るだけで随分と考え方や行動が変わるのではないでしょうか? それだけの価値はあると思います。
こうしてしっかり振り返ってみると…
こうしてブログやshort動画で感想をお伝えするために改めて『The Long Game(ロングゲーム)』を振り返ってみると、やはり、「ロングゲーム」つまり「長期的視野」や「成功のためには長い時間がかかるということを受け入れる」という考え方が、とても重要なんだということに気付かされました。
特に自分は、「早く成功しないと」と思いがちな人間で、中途半端に焦って”高すぎる目標”を立てて自滅することがここまでもう何度も何度もあったので…。(こういう方、結構いるのではないでしょうか…?)
一冊をかけて「ロングゲーム」という思考を刷り込んでくれるこの一冊の価値はとても高かったと感じています。
『The Long Game(ロングゲーム)』はこんな人にオススメ
『The Long Game(ロングゲーム)』では下記のことを特に学べると感じました。
・そもそも「長期的視野で考える」というマインド
・「長期的視野」で戦い抜くためのマインドセット
『The Long Game(ロングゲーム)』が特にオススメの方は以下のような方々だと感じました。
・これから企業や独立を考えている方
・目標は立てるけど行動が伴わない方
・行動しないとと思ってはいるが、ついだらけてしまい時間を無駄にしてしまっている方
『The Long Game(ロングゲーム)』の要約・ポイント
ではここから、印象に残った言葉を引用する形で『The Long Game』の内容の要約やポイント、この本で言いたいこと・主張などだと思った点をご紹介します。
長期で考えられる人だけが目指す地点に辿り着ける。
誰もがブレークスルーになるようなイノベーションを求めている。10倍のリターンはとてつもなく魅力的だ。しかし問題は、そのようなイノベーションには時間がかかるということだ。「ある製品やビジネスがスケールするまでには、5、6年かかるのが一般的だ」とジョナサンは言う。何かを始めるには、まず「起動時間」がかかる。その間に物事がうまくいっているかを確認し、必要なら調整を加え、最適化を目指す。たとえ最高レベルのイノベーションであっても、最初のうちは、ただ「お金が吸い込まれる穴」にしか見えない時期が長く続くものだ。けれどもひとたび足場が固まれば、ただの穴が競争力のある強固なお堀になっていることに気づくだろう。
ジョナサンは言う。
「究極的に、企業が求めているのは利益であり、それが実現するのは10年単位だ。四半期単位で実現することではない」
長期で考えられる人だけが、その地点に到達することができる。
人生を振り返ると、価値のあることを成し遂げたときは、つねに、自分が思う以上に忍耐強く待つ必要があったからだ。
目標を立ててから最初の本を出すまでの5年間は、まるで永遠に続く拷問のように感じられた。それでも、最終的にその瞬間はやってきた。そして私は、ほとんどの人がわかっていないことを理解した。暗い時期を乗り越えたときに手に入る報酬は、だんだんと増えるのではない。ある瞬間に一気に増えるのだ。
これが「ロングゲーム」の本質というわけですね。
結果がまったく保証されていなくても、努力する意志はあるのか?
忍耐や努力が簡単にできることだったら、すべての人がやっているだろう。あなたは、「結果がまったく保証されていない状況で、それでも、努力する意志はあるのか?」という問いを突きつけられている。
努力は誰にも気づかれず、称賛もされない。最終的に実を結ぶかどうかさえわからない。ただ自分を信じて前に進むだけだ。このような忍耐を「戦略的忍耐」と呼ぶ。
尊敬する人、信頼できる人を周囲にそろえ、彼らの経験をお手本にしなければならない。すでに効果が証明された方法を学び、真似できるところは真似をする。
そして、自分の意志で選択する覚悟も必要だ。この覚悟ができている人はめったにいない。何かに対して「イエス」と言えば、いずれそのほかに対して「ノー」と言わなければならなくなる。それぞれの結果を比較し、どちらを選ぶか自分で決めなければならない。すべてをやろうとすると、すべてが中途半端になるだけだ。
自分の時間、自分の人生をどう使うのか。意識的に選択すれば、あなたは巨大な力を手に入れることができる。「自分はこれに賭ける」と決め、行動を起こし、そして待たねばならない。
私はこれを理解して、「忍耐」を受け入れることができるようになった。
まさに先の見えない真っ暗な道を進むということ。そのためには自分の意志力もとても重要になるし、毎日の習慣こそが大きな目標達成につながると個人的には思っています。(『複利で伸びる一つの習慣 Atomic Habits』からも参考)
最初のステップは、「意味のある人生」の定義を決めることだ。
最初のステップは、「意味のある人生」の定義を決めることだ。意味のある人生を送るには、まず自分にとっての意味のある人生とは何かということを、きちんと理解しなければならない。
経済的な成功は、たしかにほとんどの人が目指すゴールだろう。しかし、それだけを基準にするのは間違っている。もっと幅広く考え、人としてどう成長したいのか、理想の自分像を人生にどう織り込むのかということまで考えなければならない。
そしてもう一つのステップは、「欲しいものはほぼすべて手に入る」と理解することだ。ただし、すぐには手に入らない。きちんと計画を立て、忍耐強く、着実に前に進んでいけば、いつか目指していた場所に到達することができる。
自分にとって「目指すべき人生」、すなわち「目標」こそが、何はともあれまずは重要。
「ロングゲームをプレイする」ということとは?
最初のうちは遅々として進まないかもしれない。だが、努力は複利のように大きくなる。一つずつ行動を積み重ねていけば、いつか驚くような結果を出せるだろう。目先の利益の誘惑に負けず、不確実ではあるが、価値のある将来の目標に向かって努力を続ける──これが、「ロングゲームをプレイする」ということだ。
もちろん簡単なことではない。しかし、簡単なこと、すぐに結果が出ることばかりを求めるこの薄っぺらな世界で、意義深く、長続きする成功を手に入れたいのなら、これが最も確実な道だ。
何事も、毎日積み重ねているものは複利的に増大する。これもよく言われることです。だからこそ習慣が大切というわけなのですね。
たしかな戦略をもって毎日続けること。
もちろん、1週間や1カ月で目に見える成果が出るわけではない。1年たっても、何も変わらないこともあるだろう。大きな目標は、短期的にはとても不可能に見える。そして率直に言えば、実際に不可能だ。
しかし、ほとんどの人が気づいていないのは、たとえどんなに小さな行動でも、たしかな戦略をもって毎日続けていれば、たいていのものは手に入るということだ。しかも、予想より早く手に入ることが多い。
「辞めないこと」ことこそが目標達成の第一の前提条件ということですね。
前向きな制約
たとえば「7月は丸々休む」「毎日6時までに仕事を終える」などと最初から決めておく。すると、それを達成するために工夫するようになる。動作が遅くなったパソコンを新しくしたり、スケジュールの無駄を取り除いたり、できるだけ効率性を上げようとする。前向きな制約があるおかげで、むしろ集中力が研ぎ澄まされる。こうなると必然的に、もっと大きな視点の問いを自分に投げかけることになる。
何事も、ダラダラとやるのが一番よくないですよね。
「自分の北極星」を明確にする。
彼は自分にとって大切な価値を定義し、その価値を基準に今回のチャンスを分析した。彼にとっては、お金は大切な価値に入らない。もし入っていたら、即座にオファーを受けただろう。彼が大切なのは、家族との時間と、本当に興味がある仕事をやることだ。自分の価値観がはっきりしていたおかげで、テリーは意志を貫くことができた。彼は言う。 「その会社からは1年くらいずっとオファーが絶えなかった。何度も断るのは勇気がいったよ。特に売上が少ない時期は大きな誘惑だった。でも今は、断ることができてよかったと思っている」
人生は何が起こるかわからない。今の決断が、どういう結果につながるかを予測できない。だが、自分にとって本当に大切なことなら、それでも可能性に賭けなければならない。
自分の中で何を最も大切にするのか。価値観だったり人生観だったり。それを軸にして常に行動することこそが、大きなことを達成するためにとても重要ということですね。人にも自分にも、いつも流されているようでは何も変わらないし、何も達成できない。人と違うことを達成したいのなら、人と違うことをしなければいけませんからね。
何かのドアを閉めれば、ほかのドアが開くことに気づこう。
私たちもまた、「選択」を恐れることがあまりにも多すぎる。何かのドアを閉めれば、ほかのドアが開くことに気づいていない。やがて私たちは、自分でも気づかないうちに深刻な状態に陥ってしまう。「ノー」と言えないがためにスケジュールを詰め込み、一つの予定を早めに切り上げ、次の予定には遅れるということを繰り返すのだ。
これでは本当の進歩につながらない。1個を1キロ動かすのではなく、たくさんのことを1センチ動かしているからだ。人は忙しいと「反射モード」になる。目の前の仕事をこなすのに精いっぱいで、時間をかけて自分自身の課題を見つけることができない。
すべてのことに「イエス」と言うのは、すべてに凡庸であるということだ。逆に「ノー」と言うことができれば、偉大な存在になれる貴重なチャンスが手に入る。 もちろん、「ノー」と言えば誰かをがっかりさせることになる。加えて、自分にできないことを認める必要もある。私自身、本の執筆などの長期的なプロジェクトを行っているときは、メールの返信までなかなか手が回らず、受信箱がカオス状態になることは受け入れている。返事が遅いと誰かを怒らせることになるだろうが、それもしかたがない。
いずれにせよ、何かを達成したいのであれば、自分にできることを自分自身で選択しなければならない。
自分の興味に最適化する。
「何をすべきか迷ったら、いつも面白そうなほうを選びなさい」
これは個人的に、改めて大事にしていきたいと思った価値観。
小さな戦略的ステップを積み重ねることが重要だ。
ロングゲームの大前提は、「現状の犠牲者にならない」ということだ。今の時点での現実が、この先も永遠に続くわけではない。
好奇心を刺激されることや、もっと学んでみたい分野があっても、今すぐ仕事を辞め、それに没頭することはできないかもしれない。しかし、時間をかけて、小さな戦略的ステップを積み重ねることならできる。そうすれば、ほぼすべてのことが可能になる。
はじめは小さな時間の積み重ねになるのは仕方がない。そのタイミングで焦らないことが何より重要だと思う。とはいえいつまで経っても短い時間だけでないけない。休みの日や、仕事がある日でもどうすれば時間を作ることができるかを考え、工夫し、行動に移していかないといけないものまた間違いない。
最初の動機を思い出そう。
自分の興味のあることがわからない、あるいは昔は興味の対象があったのに、今はもう失ってしまったという人は、自分が今の道に進むきっかけとなったことを思い出してみよう。最初の動機を思い出すだけで、情熱が見つかることもある。
自分の「興味」に最適化する目標を選ぶとは、「未来の自分に投資する」ということだ。
私たちは何かを目指すとき、まず自分の現在地を見て、「ここからどうやってあそこまで行けばいいのだろう?」と考える。
今の時点で手に入りそうなものしか目指さない。しかし、それは間違っている。「現在地」を基準に考えると、自分の可能性を制限してしまうことになる。時にはルイスやマリーのように、「極端な目標」を選ばなければならない。たとえそれが、どんなに不可能に見えても、だ。
自分の「興味」に最適化する目標を選ぶとは、「未来の自分に投資する」ということだ。結果がどうなるかはわからない。だが、それが一番大切なことでもある。ロングゲームは、不確実な未来に向けて準備をすることだ。長い時間をかけて努力を積み重ねていけば、チャンスが訪れたときに最大限に生かすことができる(たとえばマリーは、資金集めのために始めた副業のSNSコンサルタントが成功し、そこからミュージカルとTVのパイロット版をつくる仕事につながったという)。
この考え方はすごく刺さりました。確かに最近は「自分がやりたいこと」ではなく「自分ができること」を基準に考えてしまっていたと気付かされました。
夢を叶えるためには、まずは心のブレーキを乗り越えなければならない。
まだ、夢に挑戦してなかったのは、単に先延ばしにしていたからだ。自分に自信がないという理由もあった。あるいは、完璧主義という問題もある。彼女はこう話す。
「もし本当にDJになるなら、ちゃんとしたDJになりたかった。人前でみっともないところは見せられない。みんなをあっと言わせるようなプレイがしたかった」
もちろん、まったくの未経験のことに挑戦するのだから、ここまで多くを求める必要はない。私たちはみな、つまずいたり、壁にぶつかったりする。20%ルールを賢く活用し、夢を実現したいなら、まず心のブレーキを乗り越えなければならない。
※20%ルール:「従業員は、勤務時間の20%を自分自身のやりたいプロジェクトに費やさなければならない」という、Googleで取り入れられているもの。Gメールをはじめ今のサービスが生まれたのがこの時間の賜物と紹介され、「イノベーションの源泉」と言われています(実際のところは「100%+20%」で働いていたというのが実情だそうで、現在では許可制となっているようです)。
「まずは、とにかく夢を公言してしまいましょう。つらくなると、人は挑戦をあきらめてしまう。ほかの人はいとも簡単に成功しているように見えるからね」
僕個人としては「不言実行」が一番かっこいいとは思いますが、目標に対して行動が伴わないという方は、「まわりに自分の目標ややることを言う」というのはとても”縛り”を得られると思います。
明日できることを明日に先延ばしするのは簡単だ。人生は長いのだから、もっと時間ができたらやればいいというわけだ。だが、時間ができることは絶対にない。夢に向かって行動したいなら、必要なのは「時間」ではなく「期限」だ。
「期限」を設けるという考え方はものすごく重要ですよね。自分も耳が痛いです。。
人間は一日でできることを過大評価し、一年でできることを過小評価する。
昔からよく言われているように、「人間は1日でできることを過大評価し、1年でできることを過小評価する」。この期間を「10年」にまで広げると、さらにぐっと過小評価が激しくなる。20%ルールも、ある意味で投資だ。株の投資と同じように、10年たてばかなり大きな複利効果が期待できる。最初は小さな、とるに足らない一歩でも、10年後にはあなたとライバルの間に巨大な距離ができているはずだ。
このバイアスがあることを常に意識しておくことが、毎日の習慣化の際に役立つ気がします。にしても、本当に真理ですよね…。
戦略的に「一点集中」する。
成果を最大化するには、最も大切な一つの目標に全集中したほうがいい。そこで考えなければならないのは、「現時点でどこに投資をすれば最も大きなリターンが期待できるか?」「その投資のための時間を増やすにはどうすればいいか?」だ。このような「一点集中」には、ライバルを大きく引き離す力がある。
あれもこれもと手を出すのではなく、「この時期はこれに集中する」と決めて物事を進めた方が良いというのは間違いありませんよね。僕個人の経験談としても、フランス語を勉強した際に数ヶ月ものすごく集中した結果、身についたスピードが段違いだったことがあります。
「あと一手間」を惜しまずやる。
自分の時間を戦略的に使うために自分にすべき質問は、「何かを一度だけして、10回したのと同じ効果を出すにはどうすればいいか?」だ。具体的には、たとえばブログにアップした一つの記事を、SNSも活用して拡散するといったことだ。フェイスブックの投稿にブログのURLを貼る。ツイッターでブログからの短い引用を投稿する。インスタグラムにブログ記事と関連ある画像を投稿する。リンクトインにブログ記事の要約を書く。これらの作業に必要な労力は、ブログ記事を書く労力のほんの10%くらいだろう。そのわずかな手間で、ブログ記事の拡散ポテンシャルを最大化し、より多くの人に読んでもらうことができる。なのに私たちは、「あと一手間」を惜しんでいるのだ。
耳が痛すぎる。。
たいていの人は、一つのことをするとそこで終わりにしてしまう。特にそれが、時間のかかること、面倒なこと、お金がかかることの場合はなおさらだ。しかし、一回の行動で二回以上の効果を出すことができれば、競争で優位に立つことができる。
自分のスケジュールの奴隷になってしまっている人はたくさんいる。そのせいで、人生計画を長期的に考えることができない。ここでのカギは「時間の制約」を逆手に取ることだ。時間がないなら、一つの石で二羽の鳥を落とせばいい。つまり、自分にとって一番大切なことを見極め、手持ちのリソースにレバレッジを効かせるのだ。
気長にコツコツ積み上げればいいとは言うものの、早いに越したことはない。いかに効率的にやりたいことを実現するかも、ロングゲームを勝ち抜くために非常に重要ですよね。理想は仕組み化すること。これを常に頭の片隅に置いて僕も日々行動していきたいです。
「招待されたいなら、まず自分から招待しなければダメよ」
「招待されたいなら、まず自分から招待しなければダメよ」。このアドバイスは大人にも有効だ。
優秀で、実績があり、大きな商談やプレゼンでもまったく物怖じしないようなプロフェッショナルでも、友だちづくりだけは苦手だと思い込んでいる人は多い。「彼が私に会いたいと思うわけがない」「彼女はきっと忙しいだろう」「無理強いはしたくない」「寂しい人間だと思われたくない」などと考える。ある意味でその考えは当たっている。すべての人があなたと一緒にコーヒーを飲みたいわけではない。ジェフ・ベゾスは間違いなく忙しい。あなたに会っているヒマはないだろう。ウォーレン・バフェットを誘っても断られるに違いない(あなたも私も断られる)。しかしだからといって、あなたと会いたい人が一人もいないというわけではない。
あのニューヨークの孤独な夏で私が気づいたのは、「ほかの人も同じようにつながりを求めている」ということだ。彼らも招待状を待ち焦がれている。こちらが勇気を出して招待状を送れば、彼らは心から喜ぶだろう。
人との繋がりはもちろんですが、何事も口を開けて待っているだけではチャンスはやって来ないということですね。
指数関数的に成長する。
その技術はずっと存在した。密かに成長し、発達していた。ただ、初期の段階では、変化が小さすぎて誰の目にもとまらなかっただけだ。
ディアマンディスとコトラーは、これを指数関数的成長の「『欺きの段階」と呼んでいる。
指数関数的に成長するのは、テクノロジーとビジネスだけではない。人生も同じだ。合気道の達人ジョージ・レナードはこう言っている。
「即効性のある解決策が求められる今の世の中では、かなり極端な発言と思われてしまいそうだが、何かをきちんと身につけたいなら、長い停滞期を覚悟しなければならない。何も進歩していないように思えても、訓練を続けなければならないのだ」
もう一度言おう。人生のほとんどは「欺きの段階」だ。欺かれているのは、外から見ている他者だけではない。私たち自身もそうだ。目に見える結果が出ない状態が、時には何年も続くこともある。その状況では、自分の能力を疑ってしまうのも当然だろう。ロングゲームをプレイするとは、その不安の時期を乗り越える粘り強さをもつということだ。
「指数関数的成長」を「欺きの段階」と呼ぶのはわかりやすい例えですね。この考え方もまた、物事をポジティブに捉えるために重要なことのように感じます。
打席に立つ回数を増やせば、ヒットの数も増える。
挑戦が報われることもあれば、そうでないこともある。それでも挑戦しなければならない。成功とは、自分の仕事で卓越した能力を発揮することだ。だが、たとえ卓越した能力があっても、打席に立たなければ、その能力を発揮することはできない。
短期的には拒絶されることもあるだろう。その理由はさまざまであり、あなた自身とはまったく関係ないこともある。あの編集者は、私の文章には力があると感じたが、自分の求めているものではないと判断したのだろう。しかし長期で考えれば、「統計」はあなたの味方だ。打席に立つ回数を増やせば、ヒットの数も増える。
「数が質を上回ることがある」ということも重要な考え方です。特に初めたての際は、とにかく数をこなすことが大切な気がします。
「フルコミットする前にテストする」
この「フルコミットする前にテストする」というシンプルな考え方はシリコンバレーを席巻し、さらに効率性を高めることにも貢献した。
しかしこれは、起業の世界だけでなく、私たちの人生にも応用できる。
優秀なプロフェッショナルは、自分の「作品」(それは記事かもしれないし、新しいウェブサイトや講演、アイデアかもしれない)を世間に出したがらないことが多い。「まだ世間に出せるような段階ではない」「もっと修正が必要だ」「あと少し時間がかかる」などと言ったりする。ある時点までは、それは正しい戦略だ。ひどい作品や中途半端な製品なら、まだ世間に出すべきではない。けれども、これがずっと続くようなら問題だ。正しい戦略ではなく、ただの挑戦しない言い訳になってしまっている。
シリコンバレーとリーン・スタートアップという考え方から学ぶべきは、初期の段階ではすべてを「実験」ととらえるということだ。あまりにも多くの人が失敗を恐れるのは、失敗すればそこで終わりだと思ってしまうからだ。「実験」であれば、どんな結果になっても失敗にはならない。狙った結果が出るまでに何度も挑戦するのは当然のことだ。 トーマス・エジソンも言っているように、電球の発明につながらない999通りの方法を発見するということだ。これは失敗ではない。ただうまくいかない方法のデータを集め、手法を洗練させているだけだ。
上の「数が質を上回ることがある」にもつながる考え方です。完璧主義は捨てないといけない。完璧よりも「完了」をまずは目指すのが良いと、どこかで見たことがあります。
開始日を決める。
「夢は何でもいいの。本を書きたい、起業したい、一人旅がしたい。でも、これだけははっきりしている。カレンダーに予定を書き込まなければ、それを実行することは絶対にない。やらなければいけないことは次から次へとやってくる。だから開始日を決めていない人は、そのたびに夢を先延ばしにすることになるの」
始めなければ、ゴールに辿り着くことは絶対にない。そして、選んではいけない道はただ一つ、それはあきらめることだ。
成功を求めるなら、ある程度の犠牲も覚悟しなければならない。
長期で考え、成功につながる行動を起こすなら、ある程度の犠牲も覚悟しなければならない。犠牲の中には、自分の尊厳やプライドが傷つくことも含まれる。屈辱を耐え忍ぶ覚悟があるのなら、きっと大きな見返りが手に入るだろう。しかし、ほとんどの人は途中で耐えきれなくなる。
「何かを買いたい」「ここに行ってみたい」といった自分の欲求、そして時間やお金も、ある程度は犠牲にしなければいけないでしょう。それをモチベーションに変えることができれば、強くなれる気がします。
成功するまでに本当に必要な時間や努力を知る。
根拠もなく、自分の能力を過大評価する。目標達成までのプロセスも、成功するために本当に必要なものも調べようとしない。夢のようなことを語るばかりで、その裏にある努力と犠牲のことは都合よく無視する。当然の結果として、期待したほどうまくいかずにがっかりするのだ。
成功への道のりは楽ではない。最初からその大変さをきちんと理解していれば、賢明に戦略を立て、途中で挫折を経験しても立ち直ることができるだろう。もちろん運良くほかの人よりも効率的に成功できる方法が見つかることもある。ただ、それはあくまでうれしいサプライズであり、最初からそれを期待してはいけない。ほかの人が成果を出すまでに3年かかったのなら、自分なら半年でできると考えるのは間違っているということだ。
調べてばかりで行動が伴わないのは良くないが、だからといって何も考えずに行動を起こすこともまた良くない。特に、自分のことを過大評価している場合、一日でできる量を多く見積もっている場合はなおさらだ。現実的に計画を立てること。これもまたロングゲームを勝ち抜くために非常に重要なことだ。
“今”から始めよう。
「それは・・・・・・自分がいなくてもきちんと回るようになってから辞めたいんだ。5年以内にはと思っている」 それを聞いて、声を出して笑ってしまった。私に笑われて彼もさすがに懲りたようだ。その2カ月後に仕事を辞め、今は自分のビジネスで成功している。
私たちの多くは、仕事を辞める前の彼と同じだ。自分で勝手にハードルを設置し、始めるのを難しくしている。その間に目標に向かって行動を起こしていれば、どれほど多くのことを達成できたか気づいていない。
ある意味これも「やらない言い訳」の一つでしょう。やってみたら案外なんとかなるものですからね。
ロングゲームを勝ち抜こう。
現実には、サマンサほど用意周到な人はほとんどいない。たいていの人は、欲しいものがあれば今すぐに手に入れたいと思う。そしてすぐに手に入らないと腹を立てるのだ。しかし、手に入れる価値のあるものは、事前に計画し、努力しないと手に入らない。
短期的に家族や友人に認められ、SNSで自慢できるのは目に見えるものだ。安定した仕事、ビーチでのバカンス、かっこいい新車。そういった目先のことにとらわれてしまうのも無理はない。目に見えない努力を長く続けていても、誰もほめてくれないものだ。
しかし、だからといって目先の見栄だけを追い求め、それがいつか長期の成功につながると考えるのは間違っている。大きな夢をかなえたいなら、目に見えない地道な努力を今から始めなければならない。目先のことしか考えない人からは、無駄な努力だと言われるかもしれない。
しかし続けていれば、いつか指数関数的な成長を経験することができる。
大切なのは忍耐力だ。ここで必要なのは「受け身的な忍耐」ではない。自分の身に起こることを黙って耐え忍べと言っているのではない。
簡単な道を拒否し、意義のある行動を選ぶためには、もっと「積極的な忍耐力」が必要になる。 結果はすぐには現れない。たった一日では目に見える進歩はないだろう。しかし、5年、10年、30年たてば、必ず結果が見えるようになる。そのころあなたは、夢の未来を現実にしていることだろう。かつて働いていた摩天楼を見上げ、すべての努力が報われたと感じることができるはずだ。
大きな目標は、短期的にはとても実現できないと感じることが多い。そして実際のところ、そのとおりの結果になる。けれども、小さなステップを長期にわたって積み重ねていけば、ほぼすべてのことが実現できる。
『The Long Game(ロングゲーム)』の基本情報
最後に、『The Long Game』の基本情報です。
【著者】ドリー・クラーク(Dorie Clark)
【作品ジャンル】ビジネス本
【出版社】ディスカヴァー・トゥエンティワン
『ロングゲーム』の書評 まとめ
ということで今回は、ドリー・クラークの『ロングゲーム』のブックレビューをお届けしてきました!
何度も書いている通り、どんなことでも「長期的視野」というものは必ず必要になります。大きな成功は一夜でなされたように見えるものですが、その影には何年もの、あるいは何十年もの努力が隠されているものです。
Kindleや中古の本でも読めますので、ぜひあなたも『The Long Game(ロングゲーム)』を通じ、長期で目標を達成するための考え方を身につけ、成功への道を歩き続けてください! 一緒に頑張りましょう!
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